憶測でしかないけれど、思ったこと。

夏だからか、新城島の話題をYouTubeやネット上でよく見かける。

「島の人たちしか参加できない神事」「撮影禁止の祭りで祭りを勝手に撮影したものは帰ってこれない」とかそんなことばかり書かれて、カリギュラ効果で視聴者、閲覧者の好奇心を掻き立てている。

私の予想では、真実は多分違うだろうと思っている。

 

私の地元は南西諸島の小さな島。小さな島の中で独特の宗教や慣しがある。日本本土の神道とも沖縄の島神道とも異なったものがあって、今は失われた慣しもある。そのひとつは「洗骨」、そして「風葬」。

 

観光地ではないので島の人しか知らないが、島には骨塚も風葬墓もあった。それらを1970年代に神秘の島としてマスメディアに取り上げられたことがあったが66年公開していたアニメ『黄金バット』のヒットからか遺骨を盗む輩も現れた。それからメディアを嫌がるようになったと祖父が言っていた。

祖父はアニメのことが大嫌いだった「テレビ漫画こそが諸悪の元凶」とまで言っていた。

 

どんなに注意したって、モラルやリテラシーの低い者は現れる。文化を守るために、外部との交流を断つしかない場合もある。根も葉もない噂や逸話を作り上げる者たちの餌食になりながら守るしかない。

 

件の新城島についても、そうではないかと勝手に推測している。まるで自分たちが被害者であるように「カメラを海に捨てられた」「取り囲まれて揉み合いになった」と言う逸話が…と言って自分たちのとった行動の果てに何があるか、そして同じことをした者たちのせいで何があったかをよく調べもせず、ネットの情報だけで視聴数を稼ぐ行動をする。テレビのそう言うとこが嫌でYouTubeやってたんじゃないの?って人までネタにする。

憶測でしかないけれども。