終バスの端の席に腰を下ろすと、少しだけ香水の匂いがした。匂いは記憶と密接に繋がってると言うが、いい思い出も、悪い思い出も選べない点においては記憶は意地悪だと思う。いい思い出の分だけ、匂いも、眺めも、音も、感触も、味も、言葉も全て鮮明でいて…
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