優しい食卓


朝が白む頃、眠りにつく僕のひとりの朝食はジャンキー。
日が昇って口にする紅茶がいつもの昼食。
仕事の合間にかじり付く夕食。
それが不規則な生活の中のひとつ。


今朝の朝食は、優しい人の手作りの暖かいお味噌汁。
その暖かさに心が穏やかになった。
誰かと食べる、誰かの作った物はこんなに染みるんだとわかった。
今度は僕が暖かいシチューを作ろう。


優しい食卓。
人生の中にあるほんの一瞬、満たされた時間。


まだ、腹八分目?
でも、もう胸が詰まって涙が出そうで食べられない。
お皿の上は何もないけど輝いて見えた。


朝が白む頃、僕の朝食はあたたかいお味噌汁。
日が昇って口にする玉子焼きがとてもおいしくて、
仕事の合間の少し崩れたおにぎりいい味だしてて、
それが不規則な生活の中のひとつ。
誰かと一緒ってだけでかなり違う。